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M.2SSDのヒートシンク

 M.2SSDのヒートシンク


SSDの世界の進歩もまあかなり早く、6〜7年くらい前にSATAのSSDが出てきてHDDから換装したらPC早くなったなー、と思って居たらあれよあれよという間に激烈進化を遂げて爆速M.2SSDが今や主流となり、ホストディスクにしたらOS起動が秒で終わるとか凄まじい時代になったなぁと思うことしきりですが

そんな時代ですが、PCの世界では「早い=発熱凄い」が割と常識的な感じとなっている
CPU然り、グラボ然り、M.2SSD然り
M.2SSDもDiskInfo眺めていると、モノによってはWindowsUpdateかけたら60℃超えてくるとかなかなかの発熱になることがままある訳で
ネットで調べて見ると概ね70℃を超えると危険域に入る(寿命が削れる的な意味で)らしいので、冷却が必須となる、と言う事で最近積極的にM.2SSD用のヒートシンクの導入を始めた訳ですが

ヒートシンクの冷却性のは結局の所そのサイズと作りが物を言う
それはCPUのヒートシンクを見れば一目瞭然なのだが、CPU用ヒートシンクの場合は更に「如何に効率良く熱を逃がして冷やすか」に特化された作りとなっており、メーカーの苦労が偲ばれる感じになっている
では翻ってM.2SSD用のヒートシンクはと言うと、これが最近出てきたばかりなのかは判らないが割と玉石混交と言った感がある
主に見かけるモノは大きく3つに分かれ、
1:金属部品と小さいながらファンが付いているタイプ
2:金属部品のみで構成されているタイプ
3:ただの金属の板にしか見えないタイプ
と言う感じになっている
1は割とハイスペック的な作りっぽいが、それ故余り見かけないし何ならお値段もそれなりにお高い
と言う事で主流なタイプは2と3になるのだが、じゃあどっちが良いって話には簡単には収まらない
と言うのも、取り付け可能なヒートシンクのサイズはM.2SSDを取り付ける場所によって大きく左右されるからだ
スペースに余裕があるタワータイプのPCなら、それこそ1のタイプを取り付けてもなお余裕はあるはずだが、これがミニPCやノートPCとなると2でも無理で3のタイプで妥協せざるを得ないと言う事も十分あり得る

と言う事で、結局の所適材適所?的な感じで取り付ける形になるが、考慮しなくてはならない事があと2つある
1つはヒートシンクとM.2SSDを固定する方法、もう一つはサーマルパッドの寿命だ
上記のヒートシンクは当然M.2SSDに取り付けなければ効果を発揮しないが、基本的な取り付け方はヒートシンクにサーマルパッドと呼ばれる熱伝導素材を取り付け、M.2SSDに貼り付ける形となる
CPUクーラーで言う所のグリスの役割をする訳だが、貼り付けただけでは当然ズレたり、最悪外れたりする可能性はある
そこでこれまた色々な固定の仕方があるのだが、1と2のタイプの中にはケースの様な形になってヒートシンクとM.2SSDをネジで固定出来る物があり、このタイプだとズレる・外れるの心配はほぼ無い
それ以外だとゴムバンド的なモノでくくりつけるタイプが主流になるのだが、これがそのバンド部分が劣化すると外れる等の問題が起きる可能性がある上に、ヒートシンクに取り付ける際にバンドが切れて使えない場合も考えられる
更に、ヒートシンクの間に挟むサーマルパッドも、ある程度の年数で寿命が尽きると途端に冷却性能が低下するという感じになるので、長期使用の場合はサーマルパッドの交換も視野に入れる必要があるかもしれない

とまあ色々な問題点も無くはないが、それでも取り付けた事に寄る冷却効果には変えられないので、M.2SSDを導入する場合はヒートシンクの導入も合わせて考えた方が良いだろうとは思う