Hyper-Vマネージャで他PCのHyper-Vに管理接続する方法
Hyper-Vマネージャには「サーバーに接続」と言う項目があって、その中にある「他のPCに接続」が文字通り他PCで稼働して居るHyper-Vを管理出来るモノ、なのだが
どうもドメイン接続されていない(つまりはWorkGroupで接続されている)ネットワークだと「通常の」やり方では接続出来ないらしくエラーが返ってくる
以下はそれを接続するための手順
※この手順は「HomeでHyper-Vを有効化する方法」で構成したHyper-Vでも有効
これを行った環境の説明
クライアント側:Windows11 Pro(ローカルに仮想PCを9個構築、テスト目的) サーバー側:Windows11 Home (上記手順でHyper-Vを有効化、仮想PCを4個構築、うち2個を常時稼働)
まずはサーバー側の設定
1:PowerShellを「管理者として実行」 2:以下のコマンドを実行する Enable-PSRemoting Enable-WSManCredSSP -Role server
続いてクライアント側の設定
1:PowerShellを「管理者として実行」 2:以下のコマンドを実行する winrm quickconfig -Force Enable-WSManCredSSP -Role Client -DelegateComputer * -Force ※PowerShellはまだ閉じない 3:コンポーネントサービス(dcomcnfg)を開いて「コンピューター」「マイコンピューター」を選択、プロパティを開く 「COMセキュリティ」タブを選択し「アクセス許可」欄の「制限の編集」をクリック 「ANONYMOUS LOGON」ユーザーを選択してアクセス許可欄「リモートアクセス」チェックを入れる 4:PowerShellで以下のコマンドを実行 Set-Item WSMan:\localhost\client\trustedhosts -Value * -Force ※問題が無ければ何も表示されない 5:グループポリシーエディタ(gpedit.msc)を開く 「コンピューターの構成」「管理テンプレート」「システム」「資格情報の委任」を選択 頭に「NTLM」と付く項目が3つほど存在して居る筈なので、片っ端から「有効」にし、値を「*」に設定する
以上の設定を行い、Hyper-Vマネージャーを開いて「サーバーに接続」を選択、他PCを選択して、
ユーザー名:.\(ユーザー名) パスワード:(上記ユーザー名に対応するパスワード)
を入力すれば、少し間を置いてからマネージャー上に接続したPCで設定されている仮想PCの一覧が表示されてくる
※どうやらドメインで管理されているネットワークのPCだとこの様な面倒くさい設定を行わなくても素で接続出来るらしい(ドメインネットワーク環境が無いので未検証)